CORO POLIFONICO ZENTE SARDA DI OVODDA


Coro Polifonico Zente Sarda di Ovodda

声を合わせて歌うことは、仲間の声を聞きながら、互いに受け入れ協力してゆく連帯意識を育む文化。サルディニアは多声合唱の原郷である。地域により口伝されてきた様々なスタイルがある。
1950年代始め、サルディニアの“アテナ”と呼ばれた知識人が沸き立つ北部の町ヌオーロで、音楽に情熱を燃やす若者達により、「ヌオーロ派」と呼ばれる合唱団の活動が生まれた。オペラ、聖歌、バルなどでの民衆歌、口承される伝統歌、フォークロア、全てがヌオーロ派合唱の源である。自己、共同体のアイデンティティの表現として島全体へと広まっていった。サルディニアで声を合わせて歌う事は、「民衆の」という形容詞と強く結びついている。

Coro Zente Sarda ~北部山岳のOvoda の町で、マエストロであるEnrico Piloが、ヌオーロの合唱を愛する友人たちを募り1980年に結成した。様々な年齢層27名で構成される。ヌオーロの古典的な歌を学び伝承しながら、地元の詩人作による歌のレパートリーも広げている。心から沸き上がる民衆音楽の精神を守り、週二回の練習で、互いに歌を聞きながら音楽を学び合う。